Local(WordPress)でサイトディレクトリを移動する方法

目次
WordPressのローカル開発環境として人気の「Local」を使っていて、サイトのディレクトリを移動したくなったことはありませんか?
プロジェクトが増えてくると、ディレクトリ構成を整理したくなることがよくあります。しかし、Localでは単純にディレクトリを移動するだけでは正常に動作しません。今回は、この問題の解決方法をご紹介します。
発生する問題
例えば、以下のようなディレクトリ移動を行ったとします:
移動前: dev/wordpress
移動後: Develop/Clients/XXX
この場合、Localからサイトを起動しようとすると、パスが変更されているため404エラーが発生してしまいます。
なぜこの問題が起こるのか?
Localは内部でサイトのパス情報を保持しており、ディレクトリを物理的に移動してもLocal側の設定は更新されないためです。残念ながら、Local の画面上からはディレクトリパスを直接変更できる設定項目が用意されていません。
解決方法:インポート機能を使った移動
この問題を解決するには、Localの「Import site」機能を使って事実上の移動を行います。
手順1:既存サイトのバックアップとリネーム
- サイトディレクトリをZIPファイルにする
- 移動したいサイトのディレクトリ全体をZIPファイルに圧縮します
- 既存サイトをリネーム
- Localの管理画面で対象サイトのサイト名とサイトドメインの先頭に「old」を付けます
- 例:
mysite
→old-mysite
- これにより、新しいサイトとの名前衝突を避けられます
手順2:新しい場所にサイトをインポート
Import siteを実行
Localの左上のメニューから「Import site」を選択
作成したZIPファイルを選択します

パスを指定
「Advanced options」を開きます
「Local site path」に移動先のパスを指定します
例:C:\Users\username\Develop\Clients\XXX

インポート完了
インポートが完了すると、指定したパスに新しいサイトが作成されます
手順3:動作確認と後片付け
- 動作確認
- 新しい場所にインポートされたサイトが正常に動作することを確認します
- 旧サイトの削除
- 動作確認が完了したら、「old」を付けた古いサイトを削除します
注意点
- データベースの内容もそのまま移行されるため、URLの設定なども正しく引き継がれます
- プラグインやテーマもすべて移行されます
- ファイルサイズが大きい場合は、インポート処理に時間がかかることがあります
まとめ
Localでサイトディレクトリを移動するには、直接的な方法は用意されていませんが、Import機能を活用することで実現できます。
この方法なら、データベースの設定やファイル構成を保ったまま、希望する場所にサイトを移動することができます。プロジェクトの整理や、クライアント別のディレクトリ分けなどに活用してみてください。